The Beatlesのサイケデリックソング入門

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The Beatlesのサイケデリックな世界

アメリカ西海岸との出会い、LSDによる洗礼

イギリスリヴァプール出身の偉大なる4人組は、1962年の鮮烈なデビューから瞬く間にアメリカに紹介され、一躍世界的ロックスターへと名乗り上げました。彼らの特筆すべき点はその多様な音楽性ではないでしょうか、活動期間は62年から70年までのたった8年間ですが、彼らのスタイルは常に目まぐるしく変化し続けました。

この記事では、The Beatlesの4人がアメリカ西海岸で勃発したヒッピー文化や、LSD(ドラッグ)などによる幻覚体験にインスピレーションを受けて楽曲をレコーディングしていた、いわゆるサイケデリック期(1966~68)の曲について取り上げていきます。

 

The Beatlesの聴くべきサイケデリックソング

The Beatles-“Tommorow Never Knows”

The Beatles- Tomorrow Never Knows Legendado

1966年にリリースされた彼らのアルバム”Revolver”(リヴォルバー)から既に、サイケデリックな雰囲気を感じ取ることができます。特にJohn Lennnon(ジョンレノン)のソングライティングにその傾向が強く出ているようで、逆にこの時期くらいまではJohn Lennon以外の3人はそこまでサイケデリックに傾倒しているわけではないように感じます。このアルバム収録の曲で既にサイケデリックな雰囲気を感じられるのも”I’m Only Sleeping“(ギターソロの逆再生がサイケデリックを感じさせる)など、John Lennon作曲によるものです。

また、アルバムのアートワークに関してもThe Beatlesのサイケデリックによる影響が色濃く出ています、「サイケデリック」という単語はそもそも、音楽性のみを指す言葉ではなく、もっと広範囲なスタイルを指し示すもので、映像喚起的な要素も強いので、音楽だけではなくアルバムのアートワーク、服装や髪型などに注目してみると、よりサイケデリックという言葉の意味がわかるかと思います。

 

The Beatles-“Lucy In The Sky With Diamonds”

The Beatles – Lucy in the Sky with Diamonds

こちらは1967年にリリースされた世界初のコンセプトアルバム”Sgt. Peppers Lonley Hearts Club Band”(サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンド)からの曲です。この曲は頭文字をとると”LSD”になるという曰く付きだが、これは迷信で、The Beatlesの作品のほとんどを手がけたプロデューサーであるGeorge Martin(ジョージマーティン)も「間違いなくドラックグソングではないし、頭文字がこうなったのは偶然だ」と否定している。実際はJohn Lennonの息子ジュリアンが書いてきた絵にタイトルをつけさせたらこうなった、というのが事実らしいです。

事実がどうであれ、鮮明でカラフルな雰囲気を曲に再現しようとしたことは事実で、この要素が、非常にこの曲のサイケデリックさを感じさせますね。

 

The Beatles-“Strawberry Fields Forever”

The Beatles – Strawberry Fields Forever

1967年にリリースされたアメリカのオリジナル盤であり、同名映画のサウンドトラックでもある”Magical Mystery Tour”(マジカルミステリーツアー)からの曲です。John Lennon作曲によるもので、彼らの代表曲のひとつであり、サイケデリックソングのマスターピースとしても知られています。

デモテープの段階では、シンプルなアコースティックソングになる予定でしたが、メロトロンやオルガンから始まり、ヘヴィーなドラミングやテープの逆回転などなど、考えうる複雑なことをし尽くしたのち、リリースに至りました。一部のデモテイクは、彼らの未発表曲などを多数収録した”Anthology”から聴くことができます。

ちなみにiPhoneなどを世に送り出したAppleの創業者である、故Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)は青春時代を音楽で過ごしたビートルズマニアであり、この曲のデモテイクだけを多数収録した海賊版を所有しているそうです。

 

The Beatles-“I Am The Walrus”

YouTube

こちらも、上記の”Magical Mystery Tour”に収録されている曲です。

I am the eggman, they are the eggman
僕はエッグマン 彼らもエッグマン
I am the walrus, goo goo g’joob
僕はセイウチ ググーグジューブ

一番の見どころは、やはり和訳しても全く筋が理解できない、クレイジーな歌詞でしょう、適当に書いているのでは?と思われるかもしれませんが、同じくUK出身であり00年代以降のロックシーンを代表するバンドArctic Monkeys(アークティックモンキーズ)のフロントマンであるAlex Turner(アレックス・ターナー)は、この曲に対して、いつかあんな素晴らしい歌詞を書きたいと褒め称えています、ですので多分?一流のリリシストにしかわからない感性というものがあるのでしょう。

また、この曲をプロデュースしたGeorge Martinによる大胆なストリングスも、サイケデリックながら、曲に大きな展開をつけて飽きさせない構成になっています。

 

The Beatles-“Hello GoodBye”

The Beatles – Hello, Goodbye

日本でも広く知られた曲ですね、何と言っても英語を習い始めた小学生や中学生でも、簡単に読み取れる英単語しか使われていないのが、大きな特徴です。

ミュージックビデオに注目してみましょう、Paul McCertony(ポールマッカートニー)が使用しているリッケンバッカーのベースは、彼の代名詞とも言えるホフナーのヴァイオリンベースの次に使用頻度が高いと思われるものですが、この時期では、もともと赤色だったボディの塗装を剥がしてサイケデリックなペイントを施していますね。

また、この曲はPaul McCertonyの作曲センスがよくピックアップされていて、あまり彼らの演奏には言及されませんが、特にRingo Starr(リンゴスター)による1:15~始まるカッコ良すぎるドラムソロとPaul McCertonyのリバーブが深くかかったシャウトは、この曲のサイケデリックな雰囲気に大きく寄与しています。

 

The Beatles-“Dear Prudence”

Dear Prudence (2009 Stereo Remaster)

こちらは、1968年にリリースされた”The Beatles”(通称ホワイトアルバム)からの曲です。アルバム全体の雰囲気として、前作のサイケデリック全盛的なカラフルで複雑な作風は鳴りを潜めて、彼らのソングライティング一本勝負的なシンプル路線に回帰しました。

しかし、この曲”Dear Prudence”(ディアプルーデンス)の2:50~始まるクライマックスは非常にサイケデリックを感じさせ、前作の名残のような雰囲気を発しています。

 

The Beatles-“Revolution No.9”

Revolution 9 (RM1 Mono acetate of RM4 Stereo)

こちらも同じく、ホワイトアルバムからの選曲です。サイケデリックというよりはアバンギャルド?という言葉が正しいかもしれません、できるだけ複雑なことをやろうとしてた、という皮肉交じりに評価がこのころのビートルズにはあったそうですが、確かにコレは…実験的というか、現代音楽みたいな。一応紹介しておきます。

 

終わりに

The Beatles-“A Day In The Life”

The Beatles – A Day In The Life

最後に忘れずこの曲を紹介しておかなければなりません。この狂気的なストリングスはPaul McCertonyによるアイディアで、一曲の中で二人がリードボーカルを取るという珍しいスタイルを採用しています。The Beatlesのサイケデリック期におけるハイライトとして語られる楽曲です。

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