音楽×ドラッグとかいう不朽の関係、ドラッグソングまとめ

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ドラッグにおける認識の乖離とドラッグの日常性

突然でありますが、日本ではドラッグというものは禁止されています。

コレは周知の事実であり、もし日本で「ドラッグやってます」などと言ったら即警察行きになることくらいは容易に想像できますよね、しかし世界を見回したとき一部の国々では意外と日本の常識が通用しなかったりするのが実情です。まずアメリカでは特定の8州の間でのみ麻薬が嗜好品として合法であったり(公共の場での使用禁止など、ルールは各州でまちまちですが)、ヨーロッパのオランダではハードドラック(コカインなど)とソフトドラッグ(大麻など)を明確に分け、ソフトドラッグは嗜好品としての利用を許可していて、コーヒーショップと呼ばれる場所で嗜んだり、ドラッグ入りのケーキ(スペースケーキと呼ばれる)を食べてハイになるのが定番となっていたりします。

それらの事実を踏まえると、日本と特定の国々ではドラッグに対する意識やドラッグが日常生活に関わっているレベルが全く違うというのがわかるはずです、そしてそのままの流れで考えれば自ずと、海外の音楽の歌詞や世界観においてドラッグの取り扱い方に違いが見られると予想できます。例えば「ロック」という言葉を思い浮かべたとき多くの人は「向こう見ず」や「ヤンチャ」といった要素を想像するだろうし、ロックミュージシャンに「早死に」という概念は切っても切り離せません、現に27歳という若さで亡くなった偉大なミュージシャンを指す言葉として「27クラブ」というものがありますが、これらのある意味「ステレオタイプ」な考えには、その根本にドラッグの存在があることを示唆しているのではないでしょうか。

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The Streets-Has It Come To This?(Include In “Original Pirate Material”)

YouTube

イギリス出身のヒップホップミュージシャン、The StreetsのOriginal Pirate Materialに収録されている”Has it come to this?”という曲です、冒頭のヴァースを傾聴してみてください、そこには”ニンテンドー64″や”プレステ”とともにドラッグに対しての言及があります、The Streetsのマイクスキナーはイギリスの若者たちがどう過ごしているか、その日常をUK産のビートやリズムとともにラップすることで、イギリスとしてのヒップホップというものを作り上げました、そしてその生活風景には常にドラッグがあり続けたのです。

しかしながら、ここで多くの人が疑問点に浮かべることについて回答しなければなりません、彼らの音楽は「ヒップホップ」であり、普通とは言い難い特殊なコミュニティであることがドラッグの言及につながっているのではないか?という意見についてです。そのためにまず、イギリスのロックバンドであるThe Bestlesを取り上げてみましょう。
彼らはリヴァプールの労働者階級出身でかつ全員ロックマニアであったという点で、当時の感覚からすれば十分「ならず者」だったわけですが、ヒップホップのように銃が飛び交い、近しい人が当たり前のように殺されるストリートで育ったわけではありません、つまり彼らは客観的に見てもそこまで「特殊なコミュニティ」で育った訳ではないのです。
しかしBillboardのようなナショナルチャートでトップをとった彼らの名曲の数々にはまるで当たり前かのごとくドラッグに対する言及が見られます、たとえば”Lucy In The Sky With Diamond”の頭文字がLSDを意味している波紋を呼んだり(そのような意図はないと否定されているが)、”Girl”の勢いよく息を吸い込む音はマリファナの吸引を意味している、などなど事実から都市伝説レベルのものまで、その例を探せば枚挙にいとまがありません。

このように年齢や国を超えた普遍的なミュージシャンですらドラッグをしばしば取り上げることがあったのです。確かに最初にあげた曲がヒップホップであることは音楽×ドラッグという関係性を単純化しすぎていますし、ヒップホップの歴史がそもそも不良文化やギャングなど、ドラッグと親和性の高いコミュニティとつながっているから、最初の曲だけで互いの関係性を認めるのは難しいことに違いはありません、しかしThe Beatlesのようなロックミュージック、ポップミュージックですらドラッグに対して多くの言及を残してきたということは、ミュージシャンにとってドラッグがいかに日常的なものであるかという問いに対して、不確かではあるが少しの気づきを我々に与えてくれるのではないでしょうか。

 

おすすめドラッグソングたち

ドラッグの日常性とはつまりミュージシャンにとってドラッグが当たり前に嗜んでいることであり、歌詞の本筋や曲中の世界観とは関係なくドラッグが垣間見えている状況のことを言っているわけです、しかし実際に大麻やコカインなどのドラッグを大々的にフィーチャーしているミュージシャンもいます。

Gnarls Barkley-“Crazy”(Include In “St.Elswhere”)

Gnarls Barkley – Crazy

まずはこの曲がピークを迎える際の、次の一節をお聞きください。

Does that make me crazy?

“あれが、俺をイカれさせたのか?”

映画音楽家のEnnnio Mrricone(エンニオ・モリコーネ)によるSpaghetti Westernのサウンドトラックをインスピレーション源として作られた”Crazy”は、Down Town Recordsからリリースされ瞬く間にイギリスのナショナルチャートに躍り出ました。
歌詞中の「あれ」が果たして何を指しているかははっきりとはわかりませんが、それがドラッグ体験を指しているというのも、この曲の解釈の強力な説として知られています。

Ed Sheehan-The A Team(Include In “+”)

Ed Sheeran – The A Team [Official Video]

イギリスで今最も世界的に売れているミュージシャンといえば、このEd Sheeranをあげる方も多いのではないでしょうか、良質なポップ・ミュージックを世に発信し続けている彼ですが、記念すべきファーストアルバムには、イギリスのミュージシャンらしく?しっかりとドラッグに対する言及が残されています。
ちなみに”A”とはイギリスで特に中毒性が高いとされるヘロインやコカインなどのドラッグを
“Aクラス”と呼ぶことから、それらのクラスの麻薬中毒者のことを”The A Team”と呼んでいるわけです。この曲はEd Sheeran自身が路上で日銭を稼ぎながら生活していた時分に、実際に出会ったAクラスの麻薬中毒者のことについて歌っています、決してドラッグを賛歌するような内容ではなく、むしろ幾分かの社会的な雰囲気をたたえています。

Eric Clapton-“Cocaine”

Eric Clapton – Cocaine + lyrics

She don’t lie, she don’t lie, she don’t lie; cocaine.

彼女は嘘をつかない、嘘をつかないんだ、コカインは。

紆余曲折のキャリアを歩んできた、世界的ギタリストであるEric Claptoneのこのカバー曲は、シンプルに聴いてみると単なるコカイン賛歌に思えます。
しかし、1970年代頃はドラッグに溺れ、いつ”27クラブ”の次の犠牲者となっても何ら驚きはないような状態でした、その後周りの献身的な支えもあり見事復活した経緯を持っていることからも、おそらくこの曲はアンチ・ドラッグソングとして見たほうが自然でしょう。
しかし、表向きには非常にハードなドラッグソングに見えがちなため、今でもこの曲をドラッグを賛歌としてみるファンは多いようです。

 

終わりに

ここまでで、様々なドラッグを取り上げている曲たちを挙げてきましたが、やはりといったところか、ドラッグに関する言及を残しているミュージシャンは数多いようです。
全く別の話になりますが、Apple社を率いていた故スティーブ・ジョブズ氏は若い頃の最も重要な経験としてLSDによるドラッグ体験を挙げています。彼が根っからのヒッピーであり音楽を愛していた青年であったことが少なからず起因していることに疑いの余地はありませんが、大企業を率いる社会的な影響力の強い人物が大っぴらにドラッグの話をしてしまう点に、日本との大きな認識の差を感じずにはいられません。
前述した通り、The BeatlesやEd Sheeranのように老若男女問わず愛されている普遍的なミュージシャンですらドラッグというテーマを扱っていることから、おそらくこれからも音楽においてドラッグが曲のモチーフとして現れることは度々あるでしょう、我々日本人がその文化を完璧に理解することはまだまだ難しいですが、ドラッグというものを知識として深く知ることができれば、ネイティブとはまた違った視点からドラッグソングを捉え直すことができるのではないでしょうか。

 

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