フジロック2018忘備録|台風直撃でも案外余裕だった

フジロック2018忘備録

2018年、台風直撃という予報もあり、例年以上の波乱を予感させる雰囲気で迎えたフジロックでありましたが、蓋を開けてみれば、台風が上陸して中止になるという最悪のケースには至らず、むしろ山上の高所と曇り空の影響で、真夏にしてはいくらか心地良い気候になったと感じました。とはいっても、例年通りの予測し難い気候変化は健在で、10分前までは晴れ間だったのにも関わらず、突然のスコールが降ったり、耐水性に富んだレインコートを常時着用し続けることを余儀なくされたのは、言うまでもありません。

といっても、この気候変化はライブのヴァイブスを高めるのに、一役も二役も買ってくれたと思っておりまして、特に2日目のグリーンステージを飾ったSkrillex(スクリレックス)は、登場とほぼ同時に雨が強く降り始めるという、なんとも劇的な展開になってくれました。逆に、3日目のJack Johnson(ジャックジョンソン)のステージでは、終始晴れ間が続き、怪しい気候になる予感さえしませんでした。このことからも、むしろこのフジロックの予測しづらい気候変化は、フジロックの最も楽しむべきポイントのひとつなのだと気づかされました。

他に有名な日本のフェスとしては、サマーソニックなどがありますが、いづれも、良くも悪くも気候の影響を受けやすく、自然に最も近いとこれほどまでに感じさせるフェスは、間違いなくフジロックだと断言できます。さすが森の中で開催されているだけあり、グリーンステージはほぼ360度が見渡す限り森に囲まれていて、フェスの広大な敷地内には川遊びができたり、子供が遊べるアスレチックのスペースがあったり、はたまた木々の間にハンモックを作って眠ることができたりします。これは、フジロックがただ音楽を楽しむだけのフェスではなく、音楽をベースとして、自然と人間が共存するという意義深いコンセプトがあるからなのです。

もうひとつ、忘れられない出来事として、ミュージシャン達による過去へのリスペクトが多く見られたことです。例えばSuchmos(サチモス)は”Come Toghether“(カムトゥゲザー)をセットリストに組み込み、3日目の大トリを飾ったVampire Weekend(ヴァンパイアウィークエンド)は”Here Comes The Sun“(ヒアカムズザサン)を披露しました。どちらも偉大なるイギリスのロックバンドThe Beatlesの曲です。もちろん60年代のアメリカの音楽シーンを席巻した人物として、Bob Dylan(ボブディラン)の存在も忘れてはなりません。ノーベル賞を獲ったこともあるでしょうが、こういった過去の偉大なミュージシャン達を忘れずに現代の先進的なラインナップと同列に扱うことは、非常に面白いことだと思いました。

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