The Beatlesのインドな世界観(オススメ曲あり)

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George Harrison(ジョージハリスン)の功績

UKロック史にインド的宗教世界を持ち込んだ男

言わずと知れた、60年代のロックバンドThe Beatles(ビートルズ)のリードギターとして知られるミュージシャンです。バンドの中では一番年齢が若いこともあり、またソングライターとしてはLennon McCartney(レノンマッカートニー)が圧倒的であったため、しばしばその存在が軽んじられることがありますが、バンドにインドの仏教的世界観を持ち込み、シタールなどに代表されるインド伝統楽器をいち早く曲中に導入するなど、サウンド面において大きな貢献を果たしたことは、あまり知られていない事実です。

特に、George Harrisonがインドの仏教的世界観を持ち込んだことは、バンドのみならずUKにおけるロックの歴史においても特筆すべき事柄であることは明らかです。その抑揚の少ない東洋的サウンドと仏教的な価値観は、後進にも受け継がれ、それは90年代のKula Shaker(クーラシェイカー)や00年代以降に登場したTemples(テンプルズ)などが正統的な後継者として更新していきます。

この記事では、そんな彼のインドをはじめとする仏教的な世界観が取り入れられた、素晴らしい楽曲を紹介していきたいと思います、また彼のクレジット曲でなくとも、彼がそのサウンド面において大きな役割を果たしたと考えられる曲についても、紹介していきます。

 

ビートルズのインド的オススメ曲

The Beatles-“Norwegian Wood”(邦題:ノルウェイの森)

YouTube

The Beatlesのインド的な世界観を理解するために、いきなり”Love You To“(ラブユートゥ)等から入ってしまうと、拒否反応を起こしやすいので、聴きやすいこちらの名曲をセレクトさせていただきました。

この曲は、デモテープの段階ではシンプルなギター一本で歌われている弾き語りでした、しかしJohn Lennonは何かが足りない、と思い、色々と試行錯誤したのちインド楽器のシタールを導入したらうまくいくと確信して、この曲が完成しました。インド感はかなり薄めですが、UKロックにおいてインド音楽が多少なりとも取り入れられた、記念すべき曲です。

 

The Beatles-“Tommorow Never Knows”

Tomorrow never knows with lyrics(The Beatles)

この曲が収録されているアルバム”Revolver”(リヴォルヴァー)はビートルズの7枚目のアルバムであり、メンバーのレコーディングでの実験精神が爆発したアルバムでもありました。そのアバンギャルドな感覚によってGeorge Harrisonがインド音楽に傾倒するに至ったということは想像に難しくありません。

そんな重要アルバムの最後の曲を飾るこの曲は、実はこのアルバムでは最も早くレコーディングされた曲でした。一般的に、後々いわゆる”サイケデリック期”を予感させる作風として語られることが多いですが、レコーディングでは「何千人もの修行僧がバックで歌っている雰囲気」や「ダライ・ラマが山のてっぺんで歌っている感じ」といった、いかにもインド的な世界観をイメージしながらすすめられました。

 

The Beatles-“Blue Jay Way”

The Beatles – Blue Jay Way

アルバム”Magical Mystery Tour”(マジカルミステリーツアー)に収録されている曲です。この抑揚の少ない雰囲気に、浮遊感のある感覚は完全にインド音楽を思わせますね。バンド自体が空前のサイケデリックサウンドに染まっていた時期なので、この曲も多少なりともサイケの雰囲気を感じ取ることができます、やはりというべきか、インド音楽とサイケデリックの相性は抜群ですね。

 

The Beatles-“The Inner Light”

The inner light – The Beatles (LYRICS/LETRA) [Original]

George Hariisonによる楽曲です。イントロがらがっつりインド感満載で、嫌な人は徹底的に受け入れられない雰囲気ですね笑。しかし、この曲自体は周りからも絶賛され、彼本人のクレジットとしては初めてシングルとしてリリースされた記念すべき曲です。

 

The Beatles-“Across The Universe”

YouTube

John Lennon作曲による、哲学的なナンバーです。アルバムLet It Be(レットイットビー)に収録されているバージョンでは、冒頭のインドっぽいシタールやパーカッションはカットされています。この動画のバージョンは、Anthology2というアルバムに収録されているものです。

時折歌われている、”Jai Guru Deva Om”(“我らが導師、神に栄光あれ”の意)とはインドのマントラ(呪文?的なもの)の一説らしいです。ちなみに、この曲の完成度に関して、プロデューサーのGeorge Martin(ジョージマーティン)をはじめとする他のメンバーは、「素晴らしい」の一言でしたが、John Lennon本人はシングルにも入れたくない、と不満気な出来栄えだった、という興味深いエピソードがあります。

 

終わりに

様々なサウンドを探求し続けたバンド

The Beatlesは、1962~1970年とわずか8年間しか活動していません、しかし彼らが8年間で成し遂げてきた数多くのことは、色あせることなく、今なおその輝きを増しています。

そして、彼らがなぜそこまで素晴らしいバンドとして、今でも語り継がれているのかと考えた時、それは彼らが「ロック」という概念にこだわらず、常に新しいサウンドを探求し続けたから、ではないでしょうか。

初期における伝統的なロックンロールへの挑戦、中期における前衛的な実験精神の萌芽、そして後期のレコーディングワークにおける新たなサウンドへの探求。彼らはその長きに渡る道程の中で、ロック、フォーク、サイケデリック、インド音楽、様々なジャンルを横断することで 単なる”昔のロックバンド”ではなく、今なお忘れがたい存在としての地位を確立しています。

この記事では、そんなThe Beatlesの”インド的な世界観”というひとつの側面に焦点を当ててみました。しかし、ここで紹介しきれなかった曲がまだまだたくさんあります(その多くの曲はYouTubeに音源がアップロードされていなかったため)、ぜひもっと調べてみてください。

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