Beckのおすすめ曲|USオルタナシーンの代表ミュージシャン

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みなさん調子どうですか、こんにちはです。

本日は、USのオルタナティブロックを代表するミュージシャン、Beck(ベック・ハンセン)について紹介していきたいと思います。マンガのBECKでも、ギタリストのJeff Beck(ジェフベック)でもないので気をつけてください。

身長があまり高くなく金髪碧眼でベビーフェイスの彼は、結構日本人ウケするような顔なので、そういった意味でも人気なのではないでしょうか(最近は流石に老けてきてるけど)?といっても、どちらかといえば彼の作る音楽や、彼の音楽に対するアティチュードが人気のイメージですかね。まぁつまり、Beckスゴいカッコいいよってことです。

そんじゃいくぞーーー

Beckとは?

変幻自在のジャンル、多彩な音楽性

Beckといえば、毎回出す新作ごとにジャンルや作風が180度違うような、その多彩な音楽性が大きな特徴です。彼の代表曲として知られている”Looser”(洋楽ロックにハマった中高生なら一度は耳にしますね)は、彼のブレイクスルーとなった初期のアルバム、”Mellow Gold”に収録されていますが、こちらは90年代らしいサンプリングやヒップホップを、アコースティックなギターロックに取り入れた異形の音楽性。しかしそれ以降のアルバムでは、よりブラックミュージックっぽいファンキーな路線に接近したり、時には極彩色に満ちたサイケデリアを表現してみたり、最近のアルバム” Colors”では、ちょっと引いてしまうくらいの明るさに満ち溢れた(「明るい」というより「躁」状態?)ポップロックを披露するなど、別の人間に入れ替わってしまったのかと思うくらいの変わりぶりを毎回見せてくれます。

様々な方面からのルーツ

彼のルーツを探ってみると、その複雑な音楽性が少しだけ理解できるかもしれません。彼はアメリカのLAに生まれ、そこで母と異母兄弟とヒドい家に暮らし、ロスのストリートでやっていたパンクミュージックやヒップホップといった音楽とともに育っていきます。これは彼のファーストアルバムの影響からもよく理解できますね。また、カンザスに暮らす祖父母はキリスト教の説教師で、そこで聴いていた教会音楽や賛美歌などは彼に大きな影響を与えたと語っています。そして、初めて自分で購入したレコードはOlivie Newton John(オリビアニュートンジョン)のサントラ”Xanado”(ELOが制作にかかわってる)で、この素晴らしいポップアルバムについても言及しています。

彼の典型的なイメージを考えると、フォーキーなロックサウンドにヒップホップなどを混ぜたようなミクスチャサウンドを思い浮かべますが、それが単なるステレオタイプ、もしくは彼のほんの一つの側面しか見ていないと言うことがよくわかりますね。

 

外せないオススメ曲

“Loser”

言わずと知れた彼の代表曲。当初はレコードのみの数量限定でのリリースで、Beck本人もこの曲を「2流」だと思っていましたが、期せずして大ヒットしました。

自分自身のことを”Looser”(負け犬)と揶揄する彼のネガティヴな歌詞は、図らずとも、90年代における、将来に対して明確な意識を持たない漠然とした世代を代弁する形になり、そのような若者や世代を指す”Slacker”という単語にちなんで、”King Of Slacker”などと、当時は称されていました。

“Devils Haircut”

これまた彼を代表するアルバム、”Odelay”(オディレイ)に収録されている楽曲です。某ロック系雑誌などが掲載する、ロックの名盤○○選みたいなのに大体上位にランクインしてるので、自分も中学生くらいの頃に聴きましたが、当時はイマイチ良さが理解できなかった思い出。

“Sex Laws”

7枚目のアルバム、”Midnight Vultures”(ミッドナイトヴァルチャーズ)に収録されている楽曲。このアルバムは、ファンクやR&Bといったブラックミュージックを、Beckなりに解釈したアルバムで、色々と賛否両論はありますが、ポップスと実験性のバランス感覚などは、非常に彼らしさに溢れている佳作と言えます。

このアルバムからリリースされた他のシングル、”Debra”は、Prince(プリンス)の”Adore”に影響を受けていることを公言しており、他にはドイツのテクノグループ、Kraftwerk(クラフトワーク)やヒップホップのオリジネイターの一人として考えられている、Grandmaster Flashらの影響も色濃いです。

“Lost Cause”

8枚目のアルバム”Sea Change”(シーチェンジ)に収録されている楽曲。前作とは打って変わって、アコースティックな作風は、本来(?)のBeckのイメージに戻ってきたような雰囲気がありますね。このアルバムは9年間連れ添った、彼女との別れに関する傷心を歌った内容で、彼のシグネチャーとも言える皮肉っぽいような歌詞は鳴りを潜め、幾分シリアスな雰囲気を漂わせています。

ちなみに、プロデューサーはNigel Godrich(ナイジェルゴドリッチ)。彼はRadioheadのほぼ全てのアルバムを手がけ、他にもPaul McCartneyの近年の作品をプロデュースするなど、イギリスを代表するプロデューサーとして知られています。

“Youthless”

アルバム、”Modern Guilt”に収録されている楽曲。アルバムの合計時間が約30分ほどと、彼のアルバムの中で最もミニマルな構成になっています。Beck自身、脊髄損傷などの身体上の怪我によって、このアルバムのレコーディングは難航を極めたことからも、彼のキャリアの中でも、最も”タフ”な作品と言えるでしょう。

ちなみにプロデューサーには、かの有名なDanger Mouse(デンジャーマウス)を迎えました。彼はCeeLo Greenとのプロジェクト、Gnarls Barkleyでもよく知られていますね。

▶︎Gnarls Barkleyについてはこちらの記事でまとめています、ぜひご覧ください。

“Up All Night”

2019年現在での、彼の最新アルバム。他のシングル曲”Dream“や”WOW“を聴いてもらえればわかりますが、Beckが最大限にふざけつつ今の時代の流れと真摯に向き合い、その次を提示したいような素晴らしい作品に仕上がっています。

注目点は、ほぼ全ての曲を、Greg Curstin(グレッグカースティン)とのタッグによってレコーディングされたということ。Lennon=McCartney(レノンマッカートニー)のような過去の素晴らしいソングライティングのタッグを参照しつつ、現代におけるハリウッド超大作のような徹底的な”分業体制”の全盛において、新たな作家性の提示を試みる、非常に野心的なアルバムです。

 

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