Kaytranadaはナイスガイなミュージシャン|おすすめ曲あり

ピックアップ

みなさん調子どうですか、こんにちはです。

この記事では、カナダ出身のミュージシャン、プロデューサー、DJとして知られるKaytranada(ケイトラナダ)について紹介していきたいと思います。

彼が冗談っぽく自身の音楽を”Black Tropical House”(ブラックトロピカルハウス)と分類するように、ヒップホップ、ファンクやソウルなどのブラックミュージックを融合させ、それらをクラブ向けにチューニングしたようなサウンドを鳴らしています。

当初は、リミキサーやDJといった立ち位置で注目を集めていましたが、2016年にはXLレコーディングスから自身初となるフルレングスのアルバムをリリースするなど、ミュージシャンとしてのキャリアも築きはじめています。これからさらにその名が知られるはずです!

そんじゃいくぞーーー

Kaytranadaとは

ハイチ生まれカナダ育ちの心優しき青年

Kaytranada(以下Kay)はカナダをレプレゼントしているミュージシャンですが、生まれはハイチ。といっても数ヶ月後にはカナダ、モントリオールの郊外に引っ越してきて、そこで育ちます。

父はタクシードライバーとして、母は介護の仕事をしてお金を稼ぎ暮らしていましたが、Kayが14歳の頃に離婚。これ以降、彼らは貧困を強いられ、住んでいた家を追い出されてしまったり、ヴィデオゲームを買うために学校で食事をするのを我慢したり、時には家族全員でチキン数羽を分け合って食べたことすらあったそうです。しかしこの貧困の経験がより家族の絆を強め、彼は母や家族を金銭的にサポートできるようになることを、ミュージシャンとしてのゴールに据えるのです。

また、Kayは落ち着いていてシャイな少年であったため、しばしば学校でイジメられていました。父は「絶対に引くな!」と勇気付けましたが、元来引っ込み思案な性格だったため、イジメに打ち勝つことはできませんでした。ほどなくして、彼は(歴史や数学の授業がてんで苦手なこともあり)3年間も留年をした後、学校をドロップアウトしています。

しかし、このブランクの期間が、彼を音楽への没入を促すきっかけとなりました。彼自身がハイチの移民であったため、モントリオールにおける移民のコミュニティで音楽を始め、ここで後に影響を受ける多くの音楽に出会い、この頃からネット上で自身の楽曲をアップロードするなど、彼のミュージシャンとしての人生がスタートするのです。

21歳になるとSoundCloud上で彼のリミックスが大ヒット。さらにヒップホップにおいて数々のミュージシャンにビートを提供し始め、また2016年にはKaytranada名義では初となるフルレングスのアルバム”99.9%”をリリースするなど、破竹の勢いでステップアップしていきました。

現在ではモントリオールに一軒家を借りて、地元を中心に音楽活動を行っています。そして、家族へのサポートもできるようになり、今では母が少ない時間でしか働かなくて良いよう、継続的な金銭的援助をしているそうです。早くから成功したミュージシャンが欲望に溺れるケースも少なくない中、彼は地に足をつけて、家族を愛するナイスガイだということがはっきりわかりますね。

DJとしての注目、プロデューサーとしての飛翔

先ほども書いたように、Kayが21歳になると、Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)による”If“と、Teedre Moses(ティードラモーゼス)による”Be Your Girl“のリミックスが、サウンドクラウド上で大ヒットを記録します。

それを受け、Disclosure(ディスクロージャー)ら有名DJがいち早く彼のことをフックアップし、早くもKayは新世代のリミキサー、DJとして注目を集め、世界中のクラブやパーティにブッキングされるようになります

しかしこのDJとしての注目は、同時に彼に悪い影響をもたらすことになりました。

確かにリミキサー、DJとしての成功は彼を一気にスターダムに押し上げることになります。Boiler Room(ボイラールーム)でのDJプレイや、Madonna(マドンナ)のツアーでオープニングDJとして出演したことは大いに話題を呼びました。しかし同時にそれは、DJとしてのパブリックイメージの固定化を招き、以降、望む方向性との乖離を発生させ、それに苦しむことになるのです。

確かの彼の最初期におけるブレイクスルーは、リミキサーやDJとしてのイメージにありますが、最終着地地点として目指しているのは、プロデューサーやミュージシャンとしてのキャリアであり、以降の彼の音楽活動は、常にそれらのイメージとの戦いを強いることになるのです。

ついに彼は、一旦ツアーやDJプレイを中断します。

そして、Drake(ドレイク)やMob Deep(モブディープ)に自身のビートの提供を始め、クレジットこそされなかったが、Kendrick Lamar(ケンドリックラマー)のアルバムにも関わるなど、プロデューサーとしての活動を活発化させていきます。

さらには自身が敬愛するミュージシャンが多数所属する、イギリスの有名インディペンデントレーベル”XLレコーディングス”(Adeleなどが所属している)と契約し、数々の有名ラッパーやミュージシャンが参加した、初のフルレングスのアルバムとなる”99.9%”をリリースするなど、着々と自身のパブリックイメージをぶち壊し始めているのです。

このことから、これからのKaytranadaは、DJやリミキサーとしてではなく、個人のミュージシャンとして、またプロデューサーとして、より音楽性の高いキャリアを築いていくことでしょう!

ルーツはヒップホップにあり

Kaytranadaという名義を使う前は、Kaytradamus(ケイトラダマス)という名義で楽曲をアップロードしており、EPを聴いてみると、Kaytranadaよりもラフで洗練されていない大味な雰囲気に感じられますね。しかし、この頃から尊敬するJ Dilla(デトロイトのビートメイカー)の楽曲をリミックスしていたりと、彼のヒップホップに対する愛が伺えます。

ヒップホップは彼にとって重要な音楽であり、彼がモントリオールの移民のコミュニティでどっぷり浸かった音楽でもあります。そこでは、ATCQ(アトライブコールドクエスト。90年代を代表するヒップホップグループ)を聴き込み、彼がヒーローと呼ぶPharrell Williams(ファレルウィリアムス)とChad Hugo(チャドヒューゴ)にも出会いました。

最近は、ヒップホップの伝説的プロデューサーとして知られるRic Rubin(リックルービン)とも契約をかわし、なにやら面白いことを企んでいるみたいです。

私的セレクト曲

“Got It Good” Ft. Craig David

■アルバム”99.9%“に収録■

フィチーされているのはCraig David。彼は90年代のUKクラブシーンを席巻したボーカルで、近年になってカムバックしてきました。彼が参加した”Woman Trouble“は、UKガラージのマスターピースですよね。

ちなみにKayはCraig Davidの楽曲”Live In The Moment“にも参加しています。カッケー。

“Bus Ride” Ft. Karriem Riggins

■アルバム”99.9%“に収録■

Krriem Riggins(カリームリギンス)は近年注目を集めているジャズドラマー。ジャズの枠にとらわれない革新的なドラムで知られています。ちなみにKayがBoiler RoomでDJプレイをした際に着ていたシャツは、Karriem Rigginsのアルバムジャケットです。好きなんですね笑。

“Leave Me Alone” Ft. Shay Lia

■アルバム”99.9%“に収録■

Shay Lia(シャイリア)は、Kayと同じくモントリオールを中心に活動しているシンガーです。自分がヒットしてもしっかりと地元のミュージシャンをフックアップして、盛り上げようとしていく精神は素晴らしいですね。

“You Are The One” Ft.SYD

■アルバム”99.9%“に収録■

フィーチャーされているSYDはアメリカのネオソウルバンド、The Internet(ジ・インターネット)のボーカルです。Kaytranada自身もThe Internetの”Girl“でコラボレーションしていますね。

お互い音楽性がかなり似ている部分があるので、Kaytranada好きはぜひThe Internetもチェックしてみてください。

“Drive Me Crazy” Ft. Vic Mensa

■アルバム”99.9%“に収録■

Vic Mensa(ヴィックメンサ)といえば、かなりヤンチャな感じのラッパーというイメージです。少なくとも内気なKayとは正反対のタイプですよね。最初会った時は「仲良くなれそうもなかった」らしいですが、お互いリスペクトを表明したら意気投合したみたいです。

“LITE SPOTS”

■アルバム”99.9%“に収録■

あまり聴きやすい感じではありませんが、なんかクセになる一曲。ご機嫌な気分になりますね。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました