レディオヘッドおすすめ25曲|まず初めはこれ12~25曲 後編

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Radioheadとは?

※ボリュームが多いので前編と後編に分けました、前編はこちらです。※

Radiohead(レディオヘッド)はイギリス出身のロックバンドです。Oasis(オアシス)やBlur(ブラー)らと同じく90年代を代表するグループのひとつですが、いわゆる彼らたちのブリットポップと呼ばれるジャンルとは違う流れから出てきた、オルタナティブなロックバンドです。ブリットポップが気軽で陽気な雰囲気を持っているとしたら、Radioheadの音楽は暗めの雰囲気で、その時代感覚はどちらかといえば、当時のイギリスというより、Nirvana(ニルヴァーナ)などに代表される、アメリカに近いかもしれません。

また、バンドのフロントマンであるThom York(トムヨーク)をはじめとして、彼らは全寮制の学校に入学し、全員が大学まで行くなど、ロックバンドとしては珍しく金銭的に恵まれた環境で育ちました。ギターのJonny Greenwood(ジョニーグリーンウッド)に関しては、幼少期の頃からクラシックの正統教育を受けており、現在ではバンド活動と並行して、ソロとして映画音楽を手がけています。(Paul Thomas Andersonの作品のサントラはほとんど彼)

この記事では、彼らのおすすめ曲について、広く知られた代表曲とともに紹介していきたいと思います。なお、記事のボリュームが多くなってしまったため、前編と後編に分けました。この記事では、後編として彼らの5枚目のスタジオアルバムである”Kid A”(キッドA)から記事公開時点での最新作である”A Moon Shaped Pool”(アムーンシェイプドプール)までの曲について、紹介していきたいと思います。

 

Radioheadの聴くべき曲

“Kid A”のおすすめ

言わずとしれた、Radioheadの問題作に当たるのが、今作の”Kid A”(キッドA)です。彼らのロックバンド的なサウンドは鳴りを潜め、今作からはプロデューサーのNigel Godrich(ナイジェルゴドリッチ)を中心として、よりアバンギャルドで実験的なレコーディングが推し進められました。このアルバムにシングルカットなどはありませんが、アルバムは全世界で400万枚以上のセールスを記録し、辛口で知られる音楽ウェブジンのPitchfork(ピッチフォーク)は彼らのアルバムに異例の10点満点を付けました。Pitchforkが10点満点をつけることはかなり珍しいことで、10点を与えられたアルバムは、The Beatles(ビートルズ)やBruce Springsteen(ブルーススプリングスティーン)など、ほとんどが過去の名盤扱いされているものばかりです。おそらく現役の時点で10点満点が与えられたのは、RadioheadとアメリカのラッパーであるKanye West(カニエウェスト)くらいでしょう。

 

“Everything In Its Right Place”

Radiohead – Everything in its right place

このアルバムのオープニングナンバーです。前作”OK Computer”(OKコンピューター)の成功を経て、一種の精神的なノイローゼ状態に陥り、なかなか新しい音楽を作ることができなくなってしまいました。そこで、彼が一度、ルーツにあるロックミュージックから離れ、リフレッシュする意味でこの曲がレコーディングされました。

この曲の美しいメロディはThom York(トムヨーク)自身がピアノを弾いたもので、特にイギリスのAphex Twin(エイフェックスツイン)やAutechre(オウテカ)など、エレクトロニカ的な要素が強い曲になっています。Thom York曰く、自身のピアノの腕前は”Shit”(クソ)みたいなものだったので、ピアノのメロディはそのままシンセサイザーに置き換えられ、PCのソフトウェアで様々なギミックが加えられ、この曲が完成しました。

 

“Kid A”

Radiohead – Kid A

もはや、ロックバンドという肩書きが意味をなさなくなったと思わせるのが、このタイトルトラックです。このアルバムで、彼らはエレクトロニカやテクノミュージックなど、ダンスミュージック的なアプローチへと舵を切りました。今作において大きな影響を感じる、いわゆるWarp Records(ワープレコーズ)系の音楽は、Thom Yorkがエクスター大学に在籍している時分に出会ったそうです。

 

“Amnesiac”のおすすめ

彼らの5枚目に当たるスタジオアルバムです。収録されている曲自体は、前作の”Kid A”と同時期にレコーディングされたものなので、作風としては、ほんの少しだけルーツのロックサウンドに回帰していますが、概ね”Kid A”と同様に、エレクトロで実験音楽的な雰囲気を纏っています。また、歴史的な名盤である”Kid A”と似通ったアルバムであることから、今作は前作と比較すると劣っているという評価を受けることがしばしばあります。しかし、前作と比べても評価やセールス面では健闘しており、アメリカではグラミー賞を獲得するなど、Radioheadがすでに世界的なバンドとして定着してきたことを実感させるアルバムにもなりました。

 

“Pyramid Sond”

Radiohead – Pyramid Song

“Everything In Its Right Place”に続き、Thom Yorkがピアノで作曲した曲になります、前者とは違い、完成した曲にもしっかりとピアノの音色が聴こえますね。

余談にはなりますが、この曲はアメリカのラッパーであるKendrick Lamar(ケンドリックラマー)が”How Much Dollar Cost”(ハウマッチダラーコスト)という曲にて、イントロのピアノをサンプリングしています。また、”Everything In Its Right Place”はアメリカのジャズピアニストであるRobert Glasper(ロバートグラスパー)によってカバーされています。

彼らが度々影響を公言しているジャズや、そもそも彼らのルーツにあるロックも、すべからく黒人の音楽ですが、その黒人の音楽をやっている彼ら白人のミュージシャン達の音楽に対して、また黒人がカバーやサンプリングをするというのは面白い話ですね。

 

“I Might Be Wrong”

Radiohead – I Might Be Wrong

この曲のシンプルなギターリフを聴いたら、”OK Computer”以前における、彼らのロックサウンド的なスタイルを思い出さずにはいられませんね。とはいっても、実験的なレコーディングワークを経て、そのシンプルなロックサウンドもより混沌としたものになっていますが。

 

“Hail To The Thief”のおすすめ

デビューアルバムからの2枚で、ロックバンドとしての地位を確立し、3枚目で歴史的な存在となり、4、5枚目では”頭がおかしくなった”と言われそうになりながら、世界を黙らせ、そして今作では今までやってきたことをまとめて、改めて1枚に解釈し直したアルバムといえます。

タイトルの”Hail To The Thief”は”泥棒に敬礼”の意味で、これは”Hail To The Chief”(大統領に敬礼)という言葉をもじったもので、アメリカのブッシュ政権に対する反発で使われていたスラングをそのまま使用した、なんとも皮肉的なタイトルになっています。彼らは、ブッシュ政権自体を批判しているのではなく、もっと視点を広げてグローバリズムや資本主義に対する警鐘だと話しています。

未完成の状態でアルバムがインターネット上にリークされるなど、不幸にも見舞われましたがアルバムはUKのアルバムチャートでナンバーワンを獲得し、アメリカのビルボードでも3位にまで到達するなど、成功を収めました。

 

“There There”

Radiohead – There, There

このアルバムの先行シングルとしてリリースされた曲です。リズム重視のビート感の強い曲で、デモテープの段階では9分弱の長尺な曲でしたが、アルバムの制作におけるルールとして”無闇に長い曲は入れない”など様々なルールが設けられたので、この曲もそのルールを守形で、デモテープから半分ほどの長さになり、イントロやアウトロなど、構成も明確化されました。

 

“2+2=5”

2 + 2 = 5

“2+2=5″というヘンテコなタイトルですが、このアルバムのシングルカットでもあります。この曲は、George Orwell(ジョージオーウェル)による有名な作品、”1984年”からインスピレーションを得てレコーディングされました。

 

“In Rainbows”のおすすめ

前作から4年間という、彼らのキャリアにおいて過去最長のインターバルを経てリリースされたのが本作です。残念?というべきかはわかりませんが、このアルバムはその音楽性そのものというよりも、このアルバムのリリースやプロモーション方法が取り上げられることが多いように思います。というのも、このアルバムはダウンロード販売において、価格を完全に購入者が決めて良いという前代未聞の仕組みを導入したからです。つまり、このアルバムは購入者が価格を自分で決めて、0円でも1億円でも買えるようにしてしまったのです。

彼らが、この古くからある”投げ銭”のような仕組みを、心から未来のシステムだと思って導入したのか、はたまた単なる音楽業界への尖った挑発的行為だったのか、など様々な論争を巻き起こしました。

彼らは”あくまで、音楽業界全般に対する敵意はない”とした上で、”全ての音楽が一律の価格であることへの疑問”や”毎度のようにアルバムがリリース前にリークされてしまうこと”がこのリリース方法へ至った理由として挙げています。

 

“Jigsaw Falling Into Place”

Radiohead – Jigsaw Falling Into Place (thumbs down version)

ミュージックヴィデオが、メンバーの演奏している姿なのは、”The Bends”のシングル以来だそうです。

 

“House Of Cards”

Radiohead – House of Cards

このミュージックヴィデオは、James Frost(ジェームスフロスト)という映像作家による作品です、映像のThom Yorkは、ライダー(LIDAR)と呼ばれる技術を使って描かれたもので、それらの映像のほとんどは、アメリカのフロリダにあるセットで撮影されました。

 

“The King Of Limbs”のおすすめ

彼らの8枚目のスタジオアルバムに当たります。

 

“Lotus Flower”

Radiohead – Lotus Flower

Thom Yorkがミュージックヴィデオで踊り続けている、この奇妙なダンスは、ダンサーであるWayne McGregor(ウェインマクレガー)の振り付けです。日本では映画”告白”にも使われているので、なんとなく聴き覚えのある人もいるのではないでしょうか。ちなみに、Thom Yorkのこの振り付けをした、ダンサーは、Thom Yorkのことをいい意味で”とんでもないダンサーだ”と評しています。

 

“A Moon Shaped Pool”のおすすめ

この記事公開時点における、彼らの最新作に当たるのが、この9枚目のスタジオアルバムになります。フロントマンのThom Yorkはソロアルバムをリリースするなど、ソロプロジェクトを精力的にやっていき、プロデューサーのNigel GodrichはAtoms For Peace(アトムスフォーピース)というバンドで活動したり、ギターのJonny Greenwoodはソロでいくつかの映画音楽を手がけたり、Radioheadとしての活動が少なくなってきたなかで、待望のアルバムがリリースされるに至りました。

今作はいつになく、脱ロックサウンドといった雰囲気で、とはいってもロックバンドが実験的なことをやりたいという衝動からくるような感覚ではなく(ある意味で”Kid A”とかはそう感じさせる部分が少なからずあった)、メンバーがバンドとしてではなく別の活動を充実させるなかで、改めてRadioheadとして集まれば、そりゃ単なるロックアルバムにはならないよね、という”当たり前のような脱ロックサウンド”的な雰囲気を感じました。

バンドの成熟というよりも、圧倒的なレベルの高さ、ベテランというか最高峰といった風格すら感じる作品に仕上がっています。

 

“Daydreaming”

Radiohead – Daydreaming

こちらのミュージックヴィデオは、Paul Thomas Anderson(ポールトーマスアンダーソン)という映画監督によるものです、彼の映画のサウンドトラックはJonny Greenwoodが手がけているので、その繋がりで今回Radioheadのミュージックヴィデオを監督するに至ったのかもしれませんね。

関係ないですが、彼の映画では”There Will Be Blood”(ゼアウィルビーブラッド)などが筆者のお気に入りですね、もちろんサントラはJonny Greenwoodですよ。

 

“Burn The Witch”

Radiohead – Burn The Witch

このアルバムのシングル曲です。今作に収録されている曲のいくつかは、アルバムがリリースされるずっと前にデモテイクが存在している曲で、この”Burn The Witch”(バーンザウィッチ)も”Kid A”のセッションで初めてデモテイクが演奏されました。他に”True Love Waits”(トゥルーラブウェイツ)は何度もライブで演奏されており、リリースされていない最も有名な曲として知られていました。

 

終わりに

いかがでしたでしょうか、イギリスを代表するロックバンドである、Radioheadの紹介でした。いわゆる90年代のブリットポップ全盛期に出現したロックバンドでありますが、その音楽性は他のイギリスのロックバンドとは一線を画するオルタナティブなスタイルというところがなんともカッコいいですね。しかし、彼らのデビューアルバムの、特に”Creep”は何となくではありますが、少しだけブリットポップ的な香りを感じるのは自分だけでしょうか。

何はともあれ、初期はブリットポップの残り香を感じさせ、オルタナティブなギターロックを経て、そこから前衛的で実験的な、様々な手法へと挑戦していくという点において、彼らの音楽性は、時代とともに大きく移り変わっていったのだと、強く感じさせられました。皆さんにも、この変化を楽しんでいただけたらなと思います。

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