ニューヨークを歌った名曲たち…

世界一の大都市

ニューヨークは世界で最も巨大な都市のひとつであります、この都市名を聞いて何を想像するでしょうか?勝手なイメージになりますが、ニューヨークといえばアメリカの名門大学を通過したエリートがサスペンダーを着用してウォール街を闊歩している様子がまず浮かんできます、確かにニューヨークはアメリカの経済を支える金融都市としても知られています。しかしニューヨークは内外問わず、数多くのアーティストにとって大きなインスピレーション源としての役割も果たしてきた、文化的な顔も持ち合わせています。
かのジョンレノンもソロ活動においては、イギリスからニューヨークへと拠点を移すなど、偉大なミュージシャンにも親しまれてきた都市でもあるのです。
この記事では、そのニューヨークという街を歌った名曲たちを紹介していきたいと思います。

 

オススメの8曲

Sting-“Englishman in New York”

Sting(スティング)はThe Police(ポリス)での活動が特に知られていますが、ソロ時代にリリースしたこちらの曲も負けず劣らず有名です。ニューヨークをレプレゼントする曲を思い浮かべると、アメリカ人ではなくイギリス人が歌った曲が思い浮かぶというのは、なんとも奇妙な話です。

Quentin Crisp(クエンティンクリスプ)という人物を歌っていて、彼はタイトル通りニューヨークへ移り住んだ英国人であり、当時としては珍しく(社会的に認められていなかった)ゲイであることを公にカミングアウトした人物でもありました。
当時のニューヨークという社会で、ゲイであることを公に晒すのは困難だったに違いありません、彼はそのことを取り上げることで「自分らしくあること」の重要性をこの曲で歌ったのです。ニューヨークがテーマでありますが、決して賛歌ではないところがまた良い。
ちなみにモノクロ調が印象的なミュージックビデオは「ファイトクラブ」や「ゴーン・ガール」で知られる、アメリカの映画監督、David Fincher(デヴィッドフィンチャー)が手がけています。

Jay-Z(Feat.Alicia Keys)-“Empire State Of Ming”

一曲目とは嗜好を変えて、少しイカついヒップホップを紹介しておきましょう。
ちなみに、”ハスラー”という言葉のヒップホップ的な定義には、「どんな汚い仕事でもこなし、金を稼ぎ、最後には成功する奴」といったニュアンスが含まれます。アメリカを代表するラッパーのJey-Zによるこのアンセムは、アメリカンドリームを夢見てどんな汚れ仕事もこなし、そしてスーパースターとなり、正真正銘の”ハスラー”を体現した彼が、自分の原点であるニューヨークを振り返る素晴らしいラップです。

Yea, yea I’m out that Brooklyn, 

now I’m down in Tribeca Right next to DeNiro,

but I’ll be hood forever.

(ブルックリンを出た今、俺はトライベッカにいる、ロバートデニーロが隣に住んでるんだぜ、だけど俺の地元を忘れたことは一度もねーよ。)

Billy Joel-New-“York State Of Mind”

都会の喧騒から離れたい、そういった思いのメタファーとしてニューヨークが取り上げられることは多いようです。そういった内容をテーマにした曲中では、自分の生まれ故郷(その多くが田舎でしょう)を拠り所として、ニューヨークのような大都市を負のイメージとして語ります

しかし、Billy Joel(ビリージョエル)にとってはその典型が当てはまりません、なぜなら彼はサウスブロンクスで生を受けた生粋のニューヨーカーであり、彼の拠り所こそがニューヨークに他ならないからです。自分の故郷への愛を歌ったこの曲は、ハドソン川沿いを渡るグレイハウンド(全米にまたがるバス路線)に乗り、LAからニューヨークへの帰路につく際に、インスピレーションを得たと言われています。

LCD Soundsystem -“New York, I Love You But You’re Bringing Me Down”

 

The Strokes-“New York City Cops”

00年代における、ガレージロックリバイバルの旗手として名乗りを上げた彼らのファーストアルバム「Is This It」は、00年代以降にリリースされたロックアルバムので、最も評価の高いアルバムのひとつとして語られています。
ちなみに、「Is This It」のジャケットは女性の曲線美を表現したものであり、アメリカ本国では不適切な表現と評され、発禁処分を受けて、アートワークの差し替えがなされました。
さらにこの曲の一節には

New York City cops, but they ain’t too smart
ニューヨーク市警察、彼らは頭がそれほど良くない…

と、あまりよろしくないラインがあるので、これまたUS盤では別曲への差し替えがなされました、このようにアルバム自体は、皮肉にもアメリカにおいてセールスが振るわずに、不遇の道を辿ることとなるのです。

Lou Reed-Walk On The Wild Side

直訳すると、「荒れた側を歩け」といった意味合いになります。この曲に登場する5人の人物はAndy Warhol(アンディウォーホル)のニューヨークにあるスタジオに出入りしていた人や、Lou Reed(ルー・リード)の周りにいた人々をモデルとしています。

彼ら、彼女らの多くは、女装や怪しいことをやっているような、ある種の猥雑さを求めた「荒れた側を歩いている」人たち。つまり「はみ出しもの」のようなものです。

余談にはなりますが、90年代の伝説的ヒップホップグループA Tribe Called Quest(トライブコードルドクエスト)は、自身の中で最も知られている曲である”Can I Kick It“にて、この曲の冒頭にある印象的なベースラインをサンプリングしています。彼らもニューヨーク出身であることが関係しているのかもしれませんね。

Beasitie Boys-“No Sleep Till Broocklyn”

Beastie Boys(ビースティボーイズ)と言えば、ニューヨークを象徴するヒップホップグループの一つではないでしょうか。

伝説的プロデューサーのRick Rubin(リックルービン)によって手掛けられたこの楽曲は、AC/DCやSlayer(スレイヤー)などのハードロックと、彼らのヒップホップを見事に溶け合わせ、ポップ・ミュージックの歴史に新たな爪痕を刻みました。
同曲が収録されているアルバム「Licence To Ill」は、世界で初めてビルボード首位を獲得したヒップホップアルバムとしてその名を語り継がれています。

Frank Sinatra-“New York,New York”

ここまでロックやヒップホップ、ジャンルを問わず様々な素晴らしい楽曲を取り上げてきましたが、最後にはやはりこの”New York New York”が、最も広く知られ受け入れられている、ニューヨークの代表曲といっても過言ではないのでしょう。
もともと、同名映画のサウンドトラックとして作曲され、Liza Minnelli(ライザ・ミネリ)が劇中歌で歌っていました。しかし、このFrank Sinatra(フランク・シナトラ)による、1979年にリリースしたカヴァーバージョンが、最も有名です

ニューヨークという街を祝福しているこの曲は、この世界的な都市で行われる多くのイベントや団体にとって、もはや「使い古された定番」として位置付けられており、かのニューヨークヤンキースは1980年から欠かさず、本拠地のヤンキースタジアムでこの曲を流しています。またアメフトのヤンキースジャイアンツもしばしば同曲を使用することがあるなど、ニューヨークにおいて、この楽曲は”Unofficial Anthem”(非公式の市歌)と呼ばれるほどです。

 

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