UKの超新星Tom Mischのススメ|チルしたいならコレ聴け

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みなさん調子どうですか、こんにちはです。

今日は、Tom Misch(トムミッシュ)について紹介していきます。ヒップホップのビートにスムースなジャズサウンド、さらにはソウルやR&Bまでも取り込んだ彼のジャンルを規定しないクロスオーバー的なサウンドは、UKに脈々と続く折衷主義的なサウンドを見事に体現しています。

2019年には日本公演も成功させるなど、これからさらなる注目を集めること間違いなし。ぜひぜひチェックしてください。そんじゃいくぞーーー

Tom Mischとは?

Tom Mischのプロフィール

Tom Mischはロンドン出身のシンガーソングライター。幼少期の時から家中には音楽に関するもので溢れており、いつもリビングにはギターが当たり前のように置いてあったそうです。4歳ごろになると初めてギターを手にしますが最初はあまり好きになれず、見かねた父親が「バイオリンやろう!」と声をかけ、それ以来、音楽と共に生活を送ることとなるのです。

小学校の6年間では、音楽のテクノロジーについて学び、すぐにコンピュータ上で音楽を作る方法や楽曲に対するエンジニアリングの手法を学び、自身のベッドルームで音楽を制作し始めます。そして大学生になるとジャズギターを専攻し、正式に音楽学校でアカデミックな教育を受けます(しかしすぐに音楽活動が忙しくなったため6ヶ月でドロップアウト)。この音楽学校での経験は彼にとって重要なものであり、今では彼のシグネチャーとして知られるスムースなギターサウンドは、毎日のようにギターを触っていたこの時の経験によって確立されました。

おすすめポイント:サンクラ世代の新たなるスター像

彼は16歳の頃から自作の音源をサウンドクラウド(音楽をシェアできるサービス)などにアップしていました。そして初めて注目を集めるきっかけとなったのが、YouTube上で影響力のある音楽チャンネル”Majestic Casual“にて、自身の兄妹であるLaure Mischのサックスをフィーチャーした楽曲、”Follow“が取り上げられた時です。

彼は何百万もの値がつく機材が置いてあるスタジオではなく、自身のベッドルームに身を置き、いくつかのソフトウェアがインストールされたPCを使い、インターネットを拠点に自身の楽曲をシェアし続け、ついにはYouTubeやサウンドクラウドのような巨大プラットフォームで注目を集めるようになったのです。現代のミュージシャンはこのように、大きなレーベルとの契約にサインをすることなく、自分自身で注目を集め、そしてキャリアを築き始めています。彼こそが、インターネット以降のモダンなスター像を体現している存在と言えるでしょう。

おすすめポイント:様々なサウンドに影響を受けた、ジャンルを規定しない音楽

UKといえば、新しいものを貪欲に取り入れて新たな音楽を作り上げる、その折衷主義的な価値観。彼の音楽もそのような精神が反映されており、一般的にジャズと形容すべきサウンドでありますがそれ以上に彼の音楽には様々なジャンルが取り入れられています

確かにそのサウンドからもわかるように、彼はジャズの熱心なファンであります。しかしジャズが好きだからこそ現状のジャズに不満を抱いているのも事実で、彼はジャズの「こうあるべきだ」や「こうでなければならない」という古い価値観を打破すべく、ジャズのみならず様々なジャンルを横断した「ジャンルに囚われない」音楽を作ることを志向しています。

これは現代のジャズを代表するロバートグラスパーが挑戦していること(彼の記事はこちらこちら。Tom Mischは彼のファンである)や、ジャズをベースにディスコやハウスを取り入れたサウンドを特徴とするKAYTRANADA(”ケイトラナダ”。Tom Mischは彼をサンクラで偶然見つけた)などに影響を受けた精神性と言えるでしょう。

さらなる彼のルーツとして、ヒップホップにおける伝説的なビートメイカーであるJ Dilla(Jディラ)を挙げておかなければなりません。彼がサンプリングから作り出す魔法のようなビートはTom Misch自身のビートメイキングにも大いに影響を与えました。J Dillaはアメリカのビートメイカーでありますが、多くのUKのミュージシャンやDJたちがリスペクトを送っているのは面白い事実ですね。他にはDisclosure(”ディスクロージャー”)も彼の影響を公言しています。また、彼のファーストアルバム”Geography“では、R&Bのトップとして知られるStevie Wonder(スティービーワンダー)の”Isn’t She Lovely“をカバー。彼の影響がジャズやヒップホップ、さらにはR&Bなど、かなり広範なジャンルに及んでいることが見て取れます。

おすすめポイント:ギターヒーローとしてのイメージも?!

これはこの記事を書くにあたって、彼についての下調べをするまでわからなかったことでした。どうやら彼のギターパフォーマンスはかなり注目を集めているらしく、海外の音楽雑誌で彼を次世代のギターヒーローとして呼ぶ声は少なくありません。彼はJohn Meyer(ジョンメイヤー)のようなギタリストを自身のヒーローとして挙げているので、もしかしたら彼のような若干アイドル寄りのギターヒーローになる日も近いかもしれませんね(Tom Mischはオシャレだしカッコいいよ)。

確かに彼のギターはほぼ全ての楽曲でサウンドの主軸として機能していますし、ライブパフォーマンスでは元曲にはないアレンジやアプローチを果敢に試み、ジャズミュージシャンらしくかなり気合の入ったインプロヴィゼーションを披露するなど、彼のギターに対する腕前や愛はホンモノだと思います。もし彼がギターヒーローになったらかなり面白いですね。というのも一般的なギターヒーロー像といえば、もっとロックな雰囲気でギターをゴリゴリに歪ませているイメージがありますが、彼は常に気だるそうな雰囲気で弾き、ギターもクリーンで落ち着きのあるサウンドです。ギターヒーローの価値観やイメージも時代が進むにつれてどんどん変化しているのかもしれませんね。

 

私的セレクト曲

“Disco Yes” Ft. Poppy Ajudha

■初のフルレングスアルバム”Geography“に収録。■

アメリカのバラクオバマ元大統領が最近のフェイバリットにも挙げた楽曲。

“It Run Thorough” Ft. De La Soul

■90年代のニュースクールを代表するヒップホップグループとのコラボ。必聴。■

De La Sou感はあまりないが、彼のスムーズなジャズサウンドが絶妙。

“Crazy Dreams” Ft. Loyle Carner

■Loyle Canerとのコラボはおなじみ。可愛らしいMVも要チェック。■

 

“Wonder With Me” Ft. Carmody

■彼がリリースしたミックステープ”Beat Tape2″に収録されている楽曲■

ミックステープは「ラフスケッチを集めたもの」で、アルバムは「全ての曲が一つのまとまった作品になっている」ことで、彼はこの両者の言葉の違いを定義づけています。

ライブもヤバい:NPR Tiny Desc Concert

■何と言ってもTom Mischの真骨頂はライブにあります。■

NPR Musicの人気企画であるTiny Desk Concert。この企画では狭い部屋(オフィスかな??)にミュージシャンを招きそこでミニライブを刊行するものの。Tom Mischの他にもたくさんのミュージシャンが参加していますので、他の動画もぜひご覧になってください。

ちなみにNPR MusicはNational Public Radioの略で、音楽系メディアの非営利組織団体です。

 

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